診療科・部署

検査室

検査室について

検査室では、臨床検査技師という国家資格を取得した専門職が診療を支援するために患者さま・人間ドック受診者さまに様々な検査を実施しその検査データを迅速かつ正確に提供しています。
また、緊急検査にも迅速に対応できるように、1年365日、24時間、常に信頼できるデータを提供しています。
生化学、免疫、血液、尿などの検体検査は検査依頼から報告まで、システム化(オーダリング化)されており、短時間で結果 が外来診察室あるいは病棟の端末画面で確認ができます。
専門分野の資格取得者は、終夜睡眠ポリグラフ認定技師2名、エンブリオロジスト2名、超音波検査士1名、細胞検査士2名が精度の高い検査を実施しています。

検査室理念

  • 私達は、広く知識を求め、学術及び技術の習得に励み、高い専門性を維持することに努め患者さまに信頼される検査室を目指します。
  • 私達は、医療人として、良質で安全な医療を目指し、迅速で正確な検査を提供します。
  • 私達は、専門職種として経験を活かし、臨床検査情報を通じてチーム医療に貢献できる技師を目指します。

生理検査

  1. 心電図検査
    心臓の動きを電気的な変化として体の表面から記録する検査です。検査時間は5分程度です。不整脈や心筋梗塞等の有無を調べます。手足や胸に電極を付けて検査します。
  2. 肺機能検査
    肺の大きさやどの程度勢いよく息を吐けるか等を検査します。
  3. 標準純音聴力検査
    「聞こえ」の程度を調べるもので、ヘッドフォンから聞こえてくる音が、どの程度聞こえるのかを調べる「気導検査」と、骨(側頭骨)から直接、内耳へ振動を伝える「骨導検査」があります。
  4. 新生児用ABR(聴性脳幹反応)
    新生児の聴力障害の有無を検査します。
  5. PSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)
    睡眠時無呼吸症候群の診断を行うための検査です。

検体検査

  1. 一般検査
    • 尿検査…尿の性状や成分量を調べます。
    • 便検査…便中の潜血の有無を検査します。
    • 血液ガス検査…動脈血に含まれる酸素や二酸化炭素の量や割合を調べます。
  2. 血液検査
    • 血球数検査…赤血球と白血球と血小板の数やヘモグロビンの量などを計ります。
  3. 生化学検査室
    自動分析機で血液中の各種成分‐約30種類の成分を検査します。
    • AST、ALP、TP(総蛋白)、LDH 、ALB(アルブミン) 、TC(総コレステロール)、HDL-C(善玉コレステロール)、TG(中性脂肪)、BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)、血糖(グルコース)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール)、CRP(C-反応性蛋白質)、ALP、γ-GTP、T-Bil(総ビリルビン)、D-Bil(直接ビリルビン)、γ-GTP 、など。
  4. 免疫検査
    • 感染症検査…C型肝炎ウィルス、B型肝炎ウィルスの抗体、抗原などを調べます。
    • 腫瘍マーカー…PSA、CEAなどの腫瘍マーカーを調べます。
  5. ホルモン検査
    不妊治療には欠かせないホルモン値を測定する検査です。甲状腺ホルモンも測定しています。
    • 不妊治療
      胚培養士の認定資格を取得した検査技師が業務を行っています。
    • 細胞診検査
      細胞診検査は、尿、喀痰、胸水、腹水や子宮頸部・体部の擦過物(綿棒やへらなどにより採取された細胞)などが用いられます。 細胞診検査では、NPO法人日本細胞学会の施設認定を取得し高い精度による検査を実施しています。細胞診検査件数は、毎年約17000件前後でその大半が婦人科の子宮頸部材料で異型細胞かがん細胞が推定される細胞の発見は全領域を合わせて約170件前後発見しています。
      また、乳がんや甲状腺腫瘍を疑う場合は、腫瘤に細い針を刺して注射器などで細胞を吸引して採取します。これらの材料はスライドガラスに塗布され、短時間で固定と染色が行われます。標本は細胞検査士により顕微鏡検査が行われ悪性が疑われるものは細胞診専門医とディスカッションをして専門医による診断が行われます。病理組織検査と比較して患者さまの負担が少なく、簡便且つ結果が早く出ることが特徴です。
      婦人科子宮頸部細胞診検査では、特に子宮頸部がんや子宮体部がんの早期発見を目的に定期的な診察と細胞診検査を行いがんになる前の段階で発見し早期治療することが可能になります。
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